◆スタッフ◆
製作:ネクストワン/提供:Xces Film/脚本:今西守/監督:黒川幸則/撮影:村石直人 /照明:鳥越正夫/助監督:江尻大/編集:早野亮/スチール:MAYA/録音:シネキャビン/現像:東映ラボテック
◆キャスト◆
矢崎浩子:立木ゆりあ/角ユウコ:ほたる/村瀬トモ:藍山みなみ/オンナA:佐倉萌/オンナB:椿ハコ/橋本清一:園部貴一/矢島健雄:津田篤/オトコA:飯島大介
◆解説◆
虫歯になっても中々行き難い歯医者。あの何とも言えない『キーン』という音や、脳天に突き抜ける歯の痛み。放っとけば悪くなるのは分かっちゃいるが、どうしても足が向かない。しかし、好みの美人歯科医さんが居れば話は別。彼女に会いたいが為に渾身の力を振絞って、歯医者に行けるのではないだろうか?今回のお話は、美人の人妻が、歯医者さん目当てにあの手、この手を使ってアプローチした結果、とんでもない事に巻き込まれるお話。あんなに好きだった先生が突然○○した!後は観てのお楽しみ。
主演は立木ゆりあ。巨乳の彼女が身体をつかって先生を誘惑します。
監督は黒川幸則がお贈り致します。
◆ストーリー◆
歯科医の橋本精一(39)は、以前、通院していた女・矢崎浩子(26)が、男と歩いているのを見て後をつけた。男は夫の健雄(29)。二人は痴話喧嘩しているようで、気まずそうな雰囲気だった。そんな二人の様子を、物陰からじっとうかがう精一。
精一はオフィス街で開業していた。歯科助手は角ユウコと村瀬トモの二人。精一は無口で無愛想だった。特に男の患者には不機嫌だった。だが、女性患者が来ると、歯を見る目つきが異様な光を帯びる。OLの患者を抜歯後、抜いた歯を助手が持って行こうとすると、「それは私が」と言う。不思議に思うトモだが、ユウコは黙って従った。
精一は、抜いた歯を自宅に持ち帰り、コレクションしていた。歯にも個性があると言うのが精一の持論で、精一は歯を分類し、それぞれに名前を付けていた。裏のオークションで落札した歯も所有していた。それらを大事そうに眺め、舐める。だが、最近は不満が募っていた。新しく手に入れた歯も気に入らず、捨ててしまった。
精一はピンサロに行き、不満を解消しようとする。たまたまそこに現れたのは、助手のトモだった。金欲しさに、風俗バイトもしていたのだ。歯ばかり弄る精一に、トモはうんざりする。それでも勃起しないので、精一はトモの歯を買うと言う。お金を貰えるならと、一度は了承したトモだが、いざ抜かれる段になって暴れだし、そのまま助手も辞めてしまった。
ますます不満を募らせる精一。昼休みになると街へ出て、道行く女達の歯に欲望の視線を向ける。徐々に歯科医としての立場も見失い、歯止めがきかなくなる精一は、欲望を更にエスカレートさせていく。それは全て浩子に向けられた。
深夜、精一は、健雄がいないのを確かめると、浩子のアパートに忍び込み、熟睡している浩子の傍らに静かに座った。精一は、眠る浩子の口に、そっと指を差し入れ、しばらく歯の感触を楽しむ。「6番マル」「2番斜線」・・・精一は浩子の歯を検診する。浩子が目を覚ましそうになると、慌てて指を抜く。浩子は気付かず眠っていたが、突然、悪夢にうなされ目を覚ました。暗がりに潜む精一。しかし浩子はすぐに眠ってしまう。精一は、浩子の部屋にケーキを置いていく。浩子は、健雄がそれをしてくれたと思い、喜んで食べた。だが、健雄は相変わらず冷たく、ケーキの事など知らないと言って、浩子と早く別れたがった。どうしていいのか、分からなくなる浩子。
ある日、精一が診療時間を過ぎても戻って来ないので、患者がつめ掛け、困ったユウコは精一を探しに出た。精一を見つけ、声をかけるユウコだが、その時、精一は浩子を尾行していたところだった。邪魔されて怒り出す精一。実はユウコは、全ての事情を知っており、ストーカーみたいな真似をやめて欲しかった。だが、精一に忠告しても聞く耳を持たず、これまで黙認してきた。ユウコは精一を愛していたのだ。だが、もう我慢も限界だった。ユウコも助手を辞めていった。
そんなある日、浩子が虫歯の治療に現れた。高まる欲望を抑えて、浩子を診察する精一。「久しぶりですね。どうしました?」「甘いものを食べ過ぎて、虫歯になってしまって」「ちょっと見せてみて」と、浩子の歯を弄くる。「あーこれはひどい。今すぐ治療しないと、神経が腐る」と脅す。浩子の歯を愛撫するようにしながら、歯を抜く精一。興奮して、勃起した精一は、そのまま浩子を求めた。健雄との腐れ縁に疲れていた浩子も、精一を受け入れる。精一は、ようやく手に入れた浩子の歯を、大事にコレクションに加えた。
翌日、仕事の後で、浩子のアパートを訪ねる精一。これからゆっくりと、浩子の歯を最後の一本まで手に入れる・・・彼女もそれを受け入れてくれるだろう・・・そんな妄想のとりこになっていた。しかし、ケーキを手に浩子の前に現れた精一を、浩子は玄関先で拒んだ。「一度だけの火遊びよ。勘違いしないで」。しかし精一は、妄想にとりつかれ、浩子に襲い掛かる。「君の歯は僕のものだ!」「やめて、変態!」その時、誤って部屋に火をつけてしまう精一。炎に包まれながら、浩子の歯を一本、また一本と抜いていく・・・。
事件の後、それまで冷たく思えた健雄が、歯を全て失った浩子を嘆き悲しんだ。一命を取り留めた精一は、浩子の歯をコレクションに加えると、再び歯科医を続けていた。新たに女性患者がやって来た。その歯を弄っているうちに、またも歪んだ欲望に火がつくのだった・・・。