◆スタッフ◆

製作:獅子プロダクション/提供:Xces Film/脚本:切通理佐 1993『巨乳熟女 本番仕込み』より/監督:橋口卓明/撮影:下元哲/照明:伊和手健/編集:酒井正次/助監督:田尻裕司/スチール:佐藤初太郎/現像:東映ラボテック

◆キャスト◆

山本エリ:菊池エリ/池田京子:井上あんり/水島かおり:伊藤清美/水島敏夫:伊藤猛/杉村慎吾:山口健三/山本大介:中川あきら

◆解説◆

 シスターL人生の半分近くをエッチに捧げた菊池エリが日本に逆上陸!

 数年前に日本男児に飽き足らずグァムに移り住み、本場仕込みのテクニックをも修得した……エリは、大人のいい女に成熟した。

 Fカップの巨乳は、相変わらず見事さを保ち貫禄のパイズリにはセックスはされるものではなくて、するもんだという主張がビンビン伝わってくる。あの迫力ボディーで、オルガに達する行為をまるでエアロビクスをこなしているほどのハードさで見せつけてくれます。誰だってこれを見ればこんな気持ちの良い『当然ハートもボディーも』オンナに一回ぐらいは…。股間をドクドクさせてくれる井上あんりと伊藤清美の御両人がエリに負けじとキツーイ一発!

 監督には、菊池エリの初期映画で助監督を務めていた橋口卓明が彼女の華麗な淫乱さをうまく引き出した逸品になりました。 

◆ストーリー◆

 山本家はセックスで始まる。人妻らしからぬ六本木ギャルのような風貌のエリを駅弁スタイルで責める夫・大介。出勤前のお勤めにしては少し激し過ぎる。大介の背中に爪をたて猛獣のように吠えるエリだった。夫の大介は今日からルクセンブルグへ行く。少し遅れてエリも追うことになっていた。夫を送り出したユリに親友の京子から電話が入った。

 真っ赤なボディコンにドぎつい化粧をしたエリは、京子の会社に乱入し、会議室にいた杉村の頬をいきなり張り飛ばす。

 「変態!私を抱きっぱなしで、責任とらないっての!」

周囲の注目を浴び、杉村はいたたまれなくなった。

 エリがやっつけた杉村は京子の上司であった。杉村は社内でも評判のセクハラ男で有名だった。京子も一度だけ犯され、その後何度もSEXを迫られていた。

 エリは以前六本木で遊んでいた仲間から『復讐請負人』として役立っていた。男にひどい目にあって何もできない女性に代わって、身勝手な男たちに復讐する。もちろん夫・大介はエリの裏稼業を知らない。

 「もうひとつお願いがあるんだけど」

エリは京子に頼まれかおりに会った。彼女は性的に放蕩な夫にイヤ気がさしていると言う。だが、気弱なかおりは夫を失いたくない気持ちから何も言えないというのだった。エリは京子と話し合い、一計を案じた。

 かおりの夫・敏夫が経営する広告会社でモデルの面接を受けたエリは、その帰りに飲みに誘われた。エリはポケットの中に睡眠薬を忍ばせ、敏夫の酒の中に入れた。ちょうどホテルへ着いたころに眠くなってくるはずだ。エリの体に指ひとつ触れないで敏夫は強姦の汚名をきせられる。それがエリたちの罠だった。

 ところが勝手が違った。ホテルに着いても睡眠薬が効いてこない。SEXするつもりはなかったのに、エリは敏夫に抱かれる。テクニックは抜群であった。乳房を揉みしがれ、今まで胸でイッたことのないエリは初めての快感に狂った。エリが充分満足したところで敏夫が眠りについた。その胸にキスマークをつけ、『あなたとのこと、忘れません』と張り紙してエリの仕事は終わった。 エリは京子にホテルでのことを話す。睡眠薬が効かなくて敏夫とSEXしまったこと、そのテクニックに感じてしまったことを。京子はエリに隠れてテープに話をとっていた。

 翌日から敏夫夫婦の部屋に嫌がらせの電話がかかってくる。無言であったり、時には女のあえぎ声であったりした。会社にも携帯電話にも、追うようにしてかかってくる電話に、敏夫は次第にノイローゼ気味になっていった。そんな夫をやさしく寛大に慰めるかおりに感激した敏夫は、自分の浮気を詫びる。今まで冷めきっていた夫婦愛が再び燃焼し始めた。

 京子はかおりの首筋のキスマークを見ると、この計画が成功したことを知った。敏夫に嫌がらせをしていたのは京子であった。エリに誘惑させておいて、エリがしているように見せかけていた。

 何も知らないエリは、飲み屋で偶然敏夫と再会した。敏夫は微笑むエリに平手打ちをくらわす。

 「二度と俺の前に現れるなよ。ブチ殺すぞ!」

エリは敏夫が怒っている理由を京子に問い詰めた。すると、京子とかおりが共謀して陰険な嫌がらせをしていたことがわかった。 それでも京子はその後も執拗に嫌がらせを続けた。京子にとって初めからこの嫌がらせはかおりのためではなかった。自分のためであった。敏夫がかおりと結婚した復讐だった。ついに敏夫に京子の仕業だと言うことが知れ、すべてを告白する時が来た。

 「私は、もう一度、あなたとしたかったのよ」

京子は激しく敏夫を求めた。もうこれが最後だと自分に言い聞かせ、友人の夫であり、昔の恋人であった敏夫に別れを告げた。すべてが終わると、敏夫はエリのことが気になった。嫌がらせをしたのはエリだと思い込んで殴ったことを詫びたい。いやそれ以上にあの巨乳が忘れられなかった。敏夫は何度かエリに電話をしたが通じなかった。エリはエリで勘違いされたままでいることが納得いかない。酒に酔った勢いで敏夫の会社に足が向いていた。

 ところが偶然待ち伏せしていた杉村に路地裏に連れ込まれ、レイプされそうになった。杉村はエリが会社に乗り込んできてから、会社にいずらくなってしまった。エリのせいでこうなったと恨んでいた。エリの悲鳴を聞き付けた敏夫が駆け付け、杉村を殴りつけた。

 「私、わたし、あなたに謝りたくて……」

 「何も言うな話は全部聞いている。今度のことは俺が原因なんだ」

気持ちの盛り上がった二人は敏夫のマンションで抱き合った。敏夫の優しさと荒々しさをミックスしたテクニックに我を忘れて悶えるエリ。朝まで何度も求め合った。

 朝、京子からかおりの妊娠を告げる電話があった。困惑している敏夫にエリは服を着せながら、優しく言う。

 「落ちついちゃいなよ」

その言葉にすべてをあきらめた敏夫は、かおりの元へ帰った。

 そして数か月後、夫の元へ行ったエリからのエアメールが届いた。大きく迫り出したかおりのお腹、結婚した京子、みんな敏夫の周りは変わってしまった。ただひとつ変わらないのは思い出の中の巨乳エリとのSEXの激しい余韻だった。