◆スタッフ◆
製作:サカエ企画・提供:Xces Film・脚本:岡輝男・監督:新田栄・撮影:千葉幸男・照明:高原賢一・録音:シネキャビン・編集:酒井正次・助監督:小川隆史・スチール:佐藤初太郎・現像:東映ラボ・テック

◆キャスト◆
川口恭子:華沢レモン・森美也子:林由美香・町田志門:なかみつせいじ・伊藤信作:丘尚輝

◆解  説◆
 女を『飼ってみたい』という欲望は、男だったら誰もが一度は思う。自分の言う事をすべて聞く女。命令には絶対服従。もちろん、セックスの主導権は男に有り、物凄い『いやらしい事』や、あんな事やこんな事と、妄想は勝手に先走る。しかし、現実にそんな事をすると、警察のご厄介になってしまうので、映画の中で楽しみましょう!

 今回は、美女二人の濃厚レズ。極限の世界で真実の愛を確かめる。

 主演は華沢レモン。顔は子供っぽい所を残しつつ、身体は熟れ頃。女と女の熱いレズシーンは見どころ満点!演技にも定評が有り、極度の緊張状態を迫真の演技で見事に演じきった。

 監督は新田栄。ベテランの味で映画を引き立てる。

◆ストーリー◆
 眠っていた恭子が目を覚ます。天井の明かり取りからは、青空が見える。彼女が″ここ″へ連れて来られてから、どれ位の月日が経ったのだろう。逃げる気力さえ失っていた。

 そもそも、人がひとり消えるくらいなんでもないことなのかも知れない。もっとも、孤児院育ちで身寄りもなく、不倫相手にも愛想を尽かされ、カード破産した30前のOLを誰も探そうとは思わないだろうが。

 忘れもしない。彼女が拉致されたのは、会社の同僚で不倫相手の信作と密会した後だった。いつもと同じホテルでのセックス。だが、その日の信作はどこか違っていた。恭子は、ふたりの関係が終わりに近づいていることに気づく。初めから覚悟していたこと。だけど、やりきれない。

 そんな想いを抱えての帰り道、ひとり歩いていた恭子に接近する一台の車。その男(志門)は、道を聞くふりをして彼女を拉致した。

 そして連れて来られたこの部屋。鎖に繋がれ、ペットのような生活を強いられた。抵抗しようとすると、暴力を振るわれ凌辱された。汚い手で体を弄ばれ、憎々しいほど大きなペニスを突っ込まれ、むせ返るほどの生臭い精液もかけられた。

 彼女の頭から『抵抗』の二文字が消えたのは、一ケ月経った頃だったろうか。不味い食事も慣れた。男に体を拭かれることも、糞尿を処理して貰うことにも慣れた。あの醜い男に凌辱されるくらいなら、慣れるしかなかったのだ。おとなしくしていれば、男は優しかった。満足そうな笑みを浮かべて、彼は言う。「お前は、俺の可愛いお人形さんになるんだ」

 目覚めたばかりの頭でそんなことを回想していると、男が部屋へ入って来た。朝食、そしておまるの交換だ。ふと、男が恭子の食べこぼしに気づく。舌で舐め取るように指示する男。言われた通りにする恭子。だが、男は『お仕置き』と称し、ヒステリックに彼女を犯した。

 夜である。ぼんやりしていた恭子の耳に、微かに女の声が聞こえて来た。空耳か?町からは相当離れているのであろう、ここへ連れて来られてから一度も男以外の人の声など聞いたことはないのだから、確証を持てないのも当然だ。朦朧としながらも、発見した壁の節穴から隣室を覗く恭子。果たして、そこには彼女と同じく鎖に繋がれた女(美也子)がいた!裸同然の姿で、男のペニスを舐めさせられている女。既に、他の場所で飼育されていたのか、彼女は従順なペットだった。それにしても、なんて美しい人なのだろう。久しぷりに他人の姿を見たせいか、恭子は女の裸体に魅せられてしまう。

 セックスを終えた男が隣室を出て行くのを待って、恭子は女に声をかけた。初めは驚いていた女だったが、同じ境遇の隷人同士、意気投合するのは早かった。女の名前は森美也子と言った。

 それからふたりは、男の目を盗んでは会議をするようになった。そして、美也子との出会いで、再び生きる気力を取り戻した恭子は、ふたりで脱走を試みようと言う。しかし、美也子は男の折檻が恐ろしいらしく、そんなことは出来ないと後込みした。

 ある日、恭子は隣室の騒がしい声で目覚めた。節穴から覗くと、美也子が折檻されていた。どうやら、小便をおまるの外にこぼしてしまったらしい。美也子は、罰として水を取り上げられた。それにしても、折檻される美也子の姿のなんと美しいことか…

 夏の暑い日のことである。勿論、冷房などなく、うだるような暑さの中、美也子は喉の乾きに苦しんでいた。見かねた恭子は、自分にあてがわれた水を口に含み、節穴から彼女にそれを分け与えた。男にバレたらどんな折檻をされるか…。だが、恭子はせずにはおれなかった。触れ合う唇と唇。必死の美也子は、舌を差し入れ恭子の唾液まで貪った。その感触に、恭子は妙な感覚を覚える。

 ところが、その様子を監視穴から男が覗いていたのである。美也子の部屋に入って来た男は、彼女に鞭を振るった。「私が悪いの!」恭子が謝っても、男は聞かなかった。赤く腫れあがる美也子の背部。それを見ながら恭子は知らず知らず自分の股間を触っていた。

 数日後。恭子は、部屋の片隅に落ちている針金を発見する。男が落として行ったものだろうか。これを使えば、鎖を解くことが出来るかも知れない。ところが、彼女はそうしなかった。針金を拾うと、節穴からそれを隣室へ落としたのだ。

 果たして、暫くすると隣室から男の怒鳴り声が聞こえて来た。節穴から覗くと、美也子が折檻されていた。「この針金で何をしようとしていたんだ?」「そんなもの知りません!」そんなやり取りを見ながら、恭子は股間が熱くななるのを感じた。

 夜。恭子は夢を見た。傷だらけの美也子の体を、舌を遣つて癒してやっている夢だ。やがて、ふたりはレズへと発展していく。とその時、恭子は助けを求める声で目覚めた。「恭子さん、助けて」節穴から哀願する美也子の姿を見て、既に彼女が限界に達していることに気づく。「このままでは彼女が死んでしまう」そう思った恭子は、「なんとかして脱走するわよ」と美也子を励まし、節穴から舌を遣って傷を癒してやるのだった。

 だが、またしてもその様子を男が監視穴から覗いていた。

 それから数日後、突然、美也子が恭子の部屋に入って来た。「どうしたの?」驚く恭子に、美也子は鍵束を見せた「男が私の部屋に忘れて行ったの」恭子の鎖を解いてやった美也子。ふたりは、手を取り合って逃げた。

 一ケ月後。今、恭子は美也子と一緒に暮らしている。男のことは警察に届けたが、結局、行方知れずらしい。ベッドの上、愛し合う恭子と美也子。

 翌朝。恭子は新しい就職先へ出勤した。女流作家であった美也子は家で執筆活動をする。恭子を見送った美也子。自室へ行くのかと思いきや、彼女は屋根裏へ通ずる階段を上がった。果たして、そこには…。鎖に繋がれた志門の姿があった。

 実は、美也子は恭子と同じ孤児院の出身。幼い頃から歪んだ性癖を持っていた彼女は、恭子を愛するようになり、いつしか彼女を我が物にしようと機会を伺っていたのだ。そして、思いついたのが監禁飼育。彼女は、自身に狂信的な想いを寄せる志門を利用することで、計画を遂げたのだ。

 パンツ一丁の志門に、ご褒美と言って股間を舐めさせてやる美也子。「いいかい、舌だけだよ。指を遣ったら、承知しないからね」美也子は、自分がオルガズムに達すると、今度は志門の股間を踏みつけてやった。あまりの気持ちよさに、それだけで射精してしまう志門。

 そんなこととは露ほども知らない恭子は、新生活の幸せを噛みしめながら、駅へと向かっていた…。