◆スタッフ◆
製作:サカエ企画/提供:Xces Film/脚本:岡輝男/監督:新田栄 2001「熟女温泉女将 うまのり」より/撮影:千葉幸男/照明:渡波洋行/音楽:レインボー・サウンド/編集:酒井正次/助監:竹洞哲也/スチール:佐藤初太郎/録音:シネキャビン/現像:東映化学/
◆キャスト◆
宮坂双葉:仁科夕希/竹下邦子:林由美香/遠藤いづみ:佐倉萌/宮坂勇:なかみつせいじ/五味千万太:水島栄一/高橋猛:入江浩治
◆解説◆
現役ストリッパーが温泉旅館で淫らに舞う…。
北は北海道、南は沖縄まで全国を巡業する売れっ子ストリッパー仁科夕希が主演する今回の作品「熟女温泉女将 うまのり」。
女将さん役に挑戦する彼女は持ち前の色気としなやかな腰さばきで熟女の魅力を存分に発揮し、「さすが踊り子さん!」とため息が出るほどの美しい躰を我々は目の当りにする。そして、一番の見せ所はお座敷ストリップ。畳みの上を舞う、いやらしく、淫らで、熟れごろの女将をご賞味あれ!
仲居役は林由美香。浴場でお客さんにワカメ酒のスペシャルサービス。タマゴのようなぷりぷりの肌を存分に楽しめます。一度は飲みたいワカメ酒!
そして、最近、ますます色気を増した佐倉萌。ムチムチの媚肉を使って男をむさぼるり、イッキに悦楽の世界に導く…。
監督は今だ健在新田栄。絡みのシーンに命をかける。
疲れた身体を癒したい貴方!ちょっとエッチな温泉宿を覗いてみては如何ですか?
◆ストーリー◆
湯煙のむこうに、秋深い秩父の山が見える。そんな温泉街のある旅館の風呂に、女将の双葉が入っている。お客がチェックインする迄の、心休まるほんの一時だ。艶やかな肌、うなじにかかる後れ髪が色っぽい。
商売繁盛を祈って、秩父神社に参詣する双葉。今日も一日頑張ります」と気合いを入れる。
双葉が帰って来ると、支配人で夫(再挿相手〜双葉は前夫と死別している)の勇が飛んで来た。実は、観光協会の寄り合いで、近々旅行ガイドブックのライター・五味千万太が取材旅行にやって来るという噂を聞いたらしい。五味と言えば、激辛の採点が有名で、彼のお墨付きを貰った旅館は必ず大繁盛するのだ。
とその時、五味らしき男が旅館の玄関に現れた。ここは女将の腕の見せ所。取材の妨げになるので決して身元を証さない五味に、双葉は気づかないふりで好接待する。
そんな双葉に、馴れ馴れしい態度で接してくる五味。観光(長瀞のライン下り)につきあわせたり、風呂で双葉にお酌させたり、食事の席につきあわせたり、しまいには双葉に体を求めてくる始末。それでも双葉は、五味のお墨付きが貰いたくて・・・彼の要求に応えてしまうのであった。
ところが翌朝、仲居の邦子が慌てて飛んで来た。五味の部屋の布団を上げに行ったら、部屋はもぬけの殻だと言うのだ。騙されたのだ。彼は五味ではなかったのだ。「体まで張ったのに‥‥‥」意気消沈の双葉その上、五味への過剰接待が勇に知れて、ふたりの間にイヤ〜な空気が……。
そんな双葉を見て、邦子が意地悪い笑みを浮かべた。「そんなことじゃ、女将失格ですわね」実は、邦子は以前から勇に横恋慕していて、再婚相手の双葉に嫉妬心を燃やしていたのである(しかも、邦子は勇と結婚して、旅館の女将になることを夢見ていた)今や、双葉の失敗こそ邦子の生きがいなのだ。
さてその夜、またしても間題が発生した。今夜の客用に予約入れておいたコンパニオンが、集団食中毒で来られなくなってしまったという連絡が入ったのだ。そこで双葉は、急場しのぎながら邦子とふたりでコンパニオンをやろうと提案する。だが、仲居としてのプライドがある邦子はなかなか首を縦に振ろうとしない。ましてや、双葉の言うことなど聞こう筈がない。
困り果てる勇。そんな彼に、邦子は支配人がどうしてもって言うなら……」と迫った。双葉の過剰接待に焼き餅を焼いていた勇は、「今夜、うまくやってくれたら……」と答える。俄然張り切る邦子。つい、仕事前だと言うのに、勇とのHを想像しながら、ひとりHで燃えてしまうのであった。
いよいよ宴会の時間。熟女の色気満載の襦袢姿の双葉、対してセクシーな服装の邦子。それぞれに呼ばれた席上で、彼女たちは大ハッスルする。
襦袢の裾を捲くって、ゲームに負けた客を馬に見立て、ハイシドードーハイドードーと馬乗りになる双葉。邦子も、お座敷ストリップを展開した。
一夜明けて……。昨日の客は満足して帰って行った。危機を乗り越え、喜び合う邦子と勇。そんなふたりを見て、心中穏やかでない双葉。
午後、一組のカップル客がやって来た。「いらっしゃいませ」挨拶する双葉に、女(いづみ)が「女将さん、いらっしゃる?」と尋ねた。「女将は私ですが…」と答える双葉。だが、いづみはそんな筈はないという表情。「こちらの女将は、竹下邦子さんでしょ?」思わず顔を見合わせる双葉と勇。
その様子を、邦子が柱の陰から覗いていた。イヤな汗をかきながら…。
双葉と勇に呼び出され、事情を説明する邦子。実は、いづみは東京でOLをしていた時の同僚で、邦子がへまをして会社を辞めさせられた時、故郷の温泉旅館の女将にならないかという誘いの話があると嘘をついていた。そして、その話を憶えていたいづみが遊びに来てしまったと言うのだ。
あまりの失態に、邦子は旅館を辞めると言い出した。しかし、双葉はそれを引き留める。今、邦子さんに辞められたら困るわ。そうだ、一日女将をしてみない?」こうして、邦子は双葉の提案で女将をすることになる。
一方その頃、部屋ではいづみと彼女の恋人の猛が絡みあっていた。「なんだか怪しいわ。邦子が女将だなんて、本当は嘘なんじやないかしら?」邦子をネタに、盛り上がるふたり。
事後、女将の服に着替えた邦子が挨拶にやって来た。そんな邦子に、疑いの目を向けるいづみたち。
今夜も双葉と邦子はコンパニオンの代わりを務めることに。いづみたちにバレないように、邦子は廊下をコソコソ歩く。だが、タイミング悪くいづみたちに見つかってしまった。あんた、そんなことまでしてんの?」邦子の姿を見て、バカにするいづみ。邦子のプライドは、もうズタズタだ。
そこへ双葉が現れた。邦子を笑ういづみに、双葉は静かにしかしはっきりと「他にお宿を紹介致しますから出て行って下さい」と言い放つ。「お客様は神様ですく。しかし、大切な従業員をバカにするような方は、女将としてお客様と認める訳には参りません」双葉の言葉に、ハッとなる邦子。今までの自分の態度を双葉に詫びた彼女は、旅館の為にしっかり働きますと心を入れ替え、双葉と固く手を握り合うのであつた。
そして、そんなふたりの姿を見たいづみが頭を下げた。実は、彼女は会社をリストラされ、その腹いせ半分に邦子の様子を見に来たと告白した。邦子は、こんなにいい職揚で働けて幸せね」
その夜、人々の温かい気持ちが、湯煙のように温泉旅館を包んだ‥‥‥。
翌日、いづみは、「再就職したら、社員旅行には絶対にここへ来るから」と約束して帰って行った。
ふたりを見送った双葉たち。だが、仲直りしたかに見えた邦子は双葉に「でも私、支配人のこと蹄めた訳じゃありませんから」と言った。そんな彼女にちょっとビックリの双葉だが、元の彼女に戻ってくれたことにホッとする。
お客も寝静まった深夜。一日の仕事を終えた双来が、ひとりでお酒を飲んでいる所へ勇がやって来た。彼は、双葉とこれからも旅館を守っていきたいと愛を告白する。そして、ふたりは結ばれた‥‥。
翌日。露天風呂に浸かる双葉。英気を養い、今日も明るい笑顔でお客を迎える。
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