性執事 私を、イカして!

2007年公開

◆スタッフ◆

製作:フィルムハウス/提供:Xces Film/脚本・監督:山内大輔/撮影:創優和/録音:シネ・キャビン/編集:フィルムクラフト/スチール:阿部真也/助監督:伊藤祐太/現像:東映ラボテック/

◆キャスト◆

マリカ:中島佑里/かなえ:倖田李梨/季実子:ミュウ/明男&セバスチャン:岡田智宏/広田:前川克典/西村:柳東史

◆解説◆

 メイドブームの中、色々な新しいビジネスが出て来ている。メイドカフェは勿論、メイドキャバクラやメイドピンサロまで様々だ。しかし、男性を対象としたサービスばかりで、女性バージョンは数少ない。が、その中で今最も熱いのが執事カフェ。『お帰りなさいませ、ご主人様』と手厚くマダムをエスコートし女性を満足させる。そして、熟れた下半身も…。そう、世の中の女性も私たち男と一緒で、ムラムラする時もあるのだ。女の解放された性をじっくりお楽しみ下さい。エロイ女までも満足させる一本です。

 主演は中島佑里。巨乳を武器に男を漁るエロエロ女。『おっぱいが感じるの』と豊満な乳房で股間を刺激する。

 監督は山内大輔でお贈り致します。

◆ストーリー◆ 

 ベッドの上でウナされているマリカ(25)。夫の明男が交通事故で亡くなってから一年が過ぎたが、未だに幸せだった頃の夢をみる。突然の死だった為、中々、立ち直れないマリカ。『ハァ…』とため息をつく。すると、携帯電話のベルがなった。電話の相手は女友達のかなえ(26)『じゃあ、明日の六時に○○の前で…』かなえは夫が亡くなり落ち込むマリカに、男を紹介すると言う。マリカはまだ彼氏をつくる気は無かったが『何かのきっかけで立ち直れるかも?』との思いで会う事にする。相手は西村(37)。

 数日後、かなえから電話が入る『西村さん、マリカのこと気に入ったみたいだよ』『え!』『アドレス交換しなかったみたいだから、私から連絡先教えとく』『ちょっとまって…』と言いかけて所で電話が切れた。ため息をつくマリカ。すると、奥の居間から男の声が『…誰だ?』『友達です。』と答えるマリカ。男は広田(45)。明夫が働いていた会社の社長で、今はマリカのパトロン。お通夜の時に無理矢理犯され、それ以来、毎月金を貰っていた。乱暴にマリカを抱く広田。事後、『これ、今月分だから、また来る』と金の入った封筒をマリカに渡し家を出て行く広田。浴室で泣きながら身体を洗うマリカ。早くこんな関係を切りたかったが、ズルズルと関係を続けていた。

 一方かなえのマンションには西村の姿が…。『本当に良いのか?友達なんだろう‥』『貴方の為にしてるのよ』実は、二人はグルだったのだ。西村は高額な着物を女性に売りつけるジゴロ。金を持っていそうな女に目を付けては高額な着物を売りつけていた。『ひでぇ女だ…』二人は激しくベッドの上で絡み合う。

 翌日、鏡台の前で思い出のイヤリングをつけるマリカ。そのイヤリングは明夫がくれた最後のプレゼント。鏡の中の自分と見つめあうマリカ。そして家を出る。

 向った場所は運河沿いの公園。二人の思い出が詰った場所で海をみながらボーとしているマリカ。すると後ろの空き地でドスンという音が聞こえてくる。振り返ると男が倒れていた。近寄るマリカ。恐る恐る声をかけると『申し訳ございません。ご主人様。お見苦しい所を+…』とマリカに話しかけて来た。加顔を見たマリカは絶句する。なんと明夫そっくりではないか。『明男なの?』と声を掛けるが『ワタクシは、執事のセバスチャンですが…』と言うだけだった。マリカは怖くなり、その場から駆け出すが驚きのあまり脚に怪我をする。セバスチャンはそんなマリカをおぶって家まで連れて帰った。

 家について傷の手当をするセバスチャン。しかし、マリカは突然現れたセバスチャンと名乗る男に戸惑う。すると玄関のチャイムがなり西村の声が聞こえてくる。西村は『ちょうど近くまで来たので…』と言い部屋に上がり込む。そして世間話をしたあと着物のカタログを見せる。高額な値段に驚くマリカ。しかし、西村はそれ以上勧誘せず部屋を後にするかってるは、あなたは私の頭が作り出した幻なのよね?』『は?』『目をつぶって3数えるから、その間に消えて』と三つ数える。が、目の前から消えないセバスチャン。

 夜、キッチンでは夕食の用意がしてある。『これ貴方が全部作ったの』とマリカ『執事たるもの。これくらいは当然です』と豪華な料理を取り分けるセバスチャン。食事後、玄関のチャイムがなり広田が入ってくる。そして嫌がるマリカを無理矢理犯そうとするが、セバスチャンがそれを止める。広田は明男に似たセバスチャンを見て驚き家を出て行った。セバスチャンは裸のマリカに優しくバスタオルを掛ける。『本当は明男なんでしょ!』とセバスチャンに抱きつくが『ワタクシは、執事のセバスチャンです』と言うだけだった。マリカは『それじゃ、執事だったら私がなくしたイヤリングを見つけてきて!』とセバスチャンを家から追い出した。マリカはベッドに座り込み頭を抱えて泣いていた。

 翌日、携帯のベルで目覚めるマリカ。相手は西村だった。『今から、ちょっとお邪魔します』と言い電話を切る。20分後、部屋に来た西村は『この着物を貴方に着て欲しい』と着物を勧める。断るマリカ。しかし、無理矢理マリカの唇を奪う西村。抵抗するマリカ。そこにセバスチャンが戻ってくる。『俺の女房に何してるんだ!さっさと出て行け』と西村を追い出した。マリカは『さっき、私のこと…』『咄嗟の思いつきで…』セバスチャンは無くしたイヤリングマリカに渡した。マリカの目から涙が溢れ出る。マリカは声を詰らせて『もうひとつお願いがある…』『はい、何なりと』『今日一日だけ私の明男でいて』マリカ、セバスチャンにキスをする。そして燃え上がる二人。

 翌日、ベッドの上にはマリカしかいなかった。そして、セバスチャンは二度とマリカの前には現れなかった。

 数ヶ月後、思い出の公園を歩くマリカ。「すべては私が作り出した幻だったのか…ちがう。彼は確かに存在した。なぜなら…」お腹の大きなマリカの姿があった。