黒い過去帳 私を責めないで

2016年公開

▼スタッフ▲

製作………………(株)旦々舎

提供…………XcesFilm

監督・脚本……………浜野佐知

撮影……………小山田勝治

照明……………宮坂斉志

編集……………有馬潜

録音……………沼田和夫

音楽……………中空龍

▼キャスト▲

黒瀬波美………卯水咲流

河原市子………佐々木麻由子

峰ゆかり………西内るな

橋川文也………竹本泰史

堤耕一………ダーリン石川

谷旬蔵………牧村耕治

▼ストーリー▲

大きな花束を抱えて晴れやかに微笑む「黒瀬波美」は文芸界新人賞作家。デビュー作『破滅の愛』でいきなりの新人賞。これからが作家として本当の評価が定まる時だ。

波美は時折、あるイメージが頭に浮かぶ。プールサイドでシャワーを浴びる美しい青年。その輝くような若々しい肉体。木陰から青年を見つめる男の眼。男の眼が青年を舐めまわすように見つめている。しかしこのイメージが何なのか波美には分からん。漠然とした何かに悩む波美。

ある日、出版社の入り口でライターの堤耕一が波美に。「花野香織さん、ですよね?」と突然話しかける。波美はビックリしたが無視する。すると「隠さないでくださいよ。あなたは十年前に花野香織と呼ばれていた。それが今では文芸界新人賞作家の黒瀬波美さんだ」波美の脳裏に封じ込めた記憶が断片的に蘇ってくる。「十年前、貴方はAVに出演されていましたね。その時の名前が花野香織。いかにもって名前ですよね」笑みを浮かべる堤。波美は唇を噛みしめて小走りに歩くのだが…。