喪明け妻 一周忌の情事にて
2011年公開
◆スタッフ◆
製作………飯泉プロダクション
提供…………XcesFilm
脚本……………笠原克三
1992年『喪服妻 生贄地獄』より
監督……………北沢幸雄
撮影……………千葉幸雄
照明……………隅田浩行
編集…………………金子編集室
録音………………銀座サウンド
助監督……………増野琢磨
スチール……………佐藤初太郎
現像……………東映ラボテック
◆キャスト◆
桜庭紀美子…………荒木美操
山辺典子…………水鳥川彩
女……………………千秋誠
久世俊雄…………伊藤猛
男A…………………芳田正浩
男B…………………平賀勘一
男C…………………小林節彦
桜庭光志…………上田耕造
◆解説◆
新聞に奇妙な記事が出ていた。ある東京の主婦が10数年連れ添った夫を亡くし、死亡手続きの時始めて夫が戸籍に存在しないことを知った。途方にくれたこの主婦が「私の夫は誰?」と新聞に載せたところ、もう一人の妻と名乗る女が現れた。この男は全く別の人間として他の女とも生活していた。二人の妻の話を総合しても男の出生、生い立ち、血族…真実が何かはわかっていない。「そんなバカな!」ということが平然と起こつているのがこの世の中。もし、夫にとてつもない秘密が隠されていたら…ということをテーマにスケベに未亡人の性を描いたのがこの作品。
夫が死んでから突然現れた謎の友人。その男によってあきらかにされた驚くような夫の羞恥と残酷な生贅儀式。有無を言わさず飢えた男達の生贅に差し出され、儀式に洗礼されていく若妻。喪服姿が痛々しい若い未亡人にハイエナのように群がる異常な性欲を持った男達。ありとあらゆる性の屈辱を受けていく未亡人の様子は生唾もの、完全に見逃せない秘技の数々。
主演は熟女タイプの荒木美操。ヌメっとするほどの吸引タイプの女。きっとアソコも吸い付くんだろうなと思わせるような唇。腰の動きもその辺のイケイケ姉ちゃんとはちょつと違う。これぞ淫乱の教祖ともいえる色っぽさ。美操を見て立たない男は男じゃない!御馴染み水鳥川彩、千秋誠も大熱演。
そして監督は異才の北沢幸雄。どんなエッチを演出してくれるかは見てのお楽しみ。刺激もスケベさも充分納得させられるこの一本。マン開度100%で貴方も濡らしてみてね!
◆ストーリー◆
東京近郊のある墓地、一つの墓の前にひっそりと佗む女がいた。喪服の女、桜庭紀美子…亡き夫の一周忌でその墓前を参っていた。親類縁者が帰った後も去りがたく、墓を前に一年前不慮の事故で逝った夫を思い出していた。夫、光志の死は航空機事故によるものだった。関西方面への突然の出張、空席待ちしてまで乗ったその飛行機が墜落した。その前夜、新婚の二人はいつになく激しく燃えていた。夜毎のセックスで紀美子はやっと女の喜びを知り始めた時期だった。出張に出れば一週間は戻らない、二人は激しく何度も求めあった。…それが二度と帰らぬ人となってしまった。
あの飛行機にさえ乗らなければ…。墓前の紀美子、その頬を一筋の涙が濡らしていた。そんな彼女に近付いて来る男がいた。その男は親しげに挨拶をし、久世俊雄と名乗った。逝った夫の友人…そういえば以前一度合ったことがあるかもしれない、と紀美子は思った。それにしても一周忌に現れるほど親しかったのだろうか…。
久世は遠慮する紀美子を車で送る、光志の思い出話をしたいと言い張った。結局、夫の生前のVTRがあるから見せたい、という久世の申し出を断り切れず、紀美子は久世の言うまま車に乗った。
‥着いたところは間近に東京湾を望むマンションの一室。…そこは夫が投資のために友達と共有している、と言っていた部屋で紀美子も以前一度来たことがあった。ベッドとオーディオセットの置いてあるだけの殺風景な部屋。TVに映し出されたのは紛れもなく夫の姿だった。一年前の元気な夫の姿。紀美子とデートしたときのVTR。しかしなぜ久世がこんなものをもっているのだろうか…。ウォーターフロントの公園でのデート。そう言えばデートの後、この部屋に来て…そのベッドでセックスをしたのだった。紀美子の記憶がそこまで蘇ったとき、TVにはベッドが映し出された、そして夫と紀美子の愛し合う姿が…!愕然とする紀美子に久世は生前の夫の性癖を話し出すのだった。
夫と久世を含めた数人の男たち、社会的にもそれなりの地位についている男たちは秘密のグループを作っていた。それぞれ男たちは自分の恋人や妻など、自分が性的に満足出来るまで作り上げた女たちの裸やセックスを、仲間たちに見せ楽しんでいた。しかも時期が来て仲間の一人が生贅として差し出す女を、共有して楽しめる代わりに、自分も女を供給しなくてはならない、というルールがある…。しかも今度は夫、光志が供給する順番になっていて、紀美子が生贄になることになっていた。光志は死んだがルールは残っている、紀美子を誘拐する機会を狙っていて、それが今日、光志の一周忌の日になった…。紀美子にそんな話が信じられるはずがなかった…。あの優しかった夫がそんなことをたくらんでいたなんて…。立ち去ろうとする紀美子を殴りつけ、縛り上げた久世は紀美子の喪服を剥ぎ、下着姿にしておいて、いたぶりだした。性器具、大人のオモチャを使って…。だが、決して最後までは進まない…仲間たちとのルールがある。
暫くして久世は、ぐったりと疲れ切った半裸の紀美子にコートを羽織らせ、車に押し込んだ。…そろそろ仲間たちが久世の恋人だった女、山辺典子の体を楽しんでいるころだった。
都市の死角、車は地上げ業者が入ったもののバブルがはじけ、放置されたまま廃墟になったビルの前に着いた。久世は紀美子を抱き抱えるようにして降ろし、中へ入って行った。その一室では、年令も様相も違うが、それぞれ社会的にそれなりの地位に就いているふうに見える3人の男たちが、典子を犯しているところだった。典子は久世を見ても何の感情も見せなかった。軟禁状態のまま代わる代わる男たちに犯され続けた彼女は、もぅ逃げ切れないのを悟っていた。彼女は積極的に男たちの体を求めるようになっていた。典子のようになってしまった女には、最早男たちは興味がない、次は紀美子が生贅だ。
久世を含めた男たちは、典子の犯される様をさんざん紀美子に見せ付けた。そして、紀美子を一人残し、典子をどこかへ連れ去った。典子は闇のルートでホンコンのシンジケートへ売られて行く、と言う。紀美子は恐怖と絶望感でまんじりともせず一夜を過ごした。それにしても夫は本当にそんな男だったのだろうか…。そういえば光志との結婚には数々の不審な点があった。光志は資産家の跡取り息子、紀美子は地方出身でしかも身寄りのない天涯孤独の身。一流大学を出た夫、地方の高校を出てすぐに上京をしていろんな職業に就いた妻。夫と知り合ったのは丁度今まで勤めていた会社を辞めて、友達とも疎遠になっていた時期であった。夫は決して紀美子を友達に紹介しようともしなかったし、勘当されている、と言って両親にも合わせなかった。結婚式は海外で二人だけであげたものだった…。そうだ…いくら勘当されているからといっても一周忌にも現れたのが親類と名乗るほんの数人というのは、どういうことなのか…もしかしたら航空機事故で死んだのは夫とは別人!…一年経ってもとうとう夫の遺体は出て来ていなかったのだ。
『それが本当なら…いままで夫の死を悲しみ続け生きて来た自分は何だったのだろうか…。』
次の日から、紀美子は代わる代わる男たちに犯され続けた。縛られたままだったり…。二人同時にだったり…。次第に紀美子の神経が麻痺していった。とうとう男たちを求めるようになっていった。
そんな紀美子を壁のマジックミラーから見ている男がいた。その男は紀美子の夫、光志に瓜二つであった。