新妻奥さん 背徳の匂い

2008年公開

◆スタッフ◆

製作:シネマアイランド/提供:Xces FILM/プロデューサー:千葉好ニ/監督:光石冨士朗/脚本:金田敬 1990年『若奥様の生下着 いかせて!』より/撮影:福沢正典/照明:才木勝/美術:石毛朗/編集:菊池純一/録音:福島音響/助監督:金田敬/現像:東映ラボテック

◆キャスト◆

麻子:五島めぐ/真由美:小川美那子/真樹:中田礼美/飲み屋のママ:藤ひろ子/五郎:徳井優/織田:坂手洋二/立花:佐野和宏/友成:伊藤猛/加藤:天津比呂志/やくざ風の男:岡田以蔵

◆解説◆

 「樹まり子」の引退によって今やAV界のヤングプリンセスとして君臨する「五島めぐ」の大ブッシュ映画!

 身長156cm小柄でもバストは96cmの超巨乳のFカップ、AV業界に入って2cmも大きくなってしまったというからスゴイ、しかも顔もカワイイ彼女は「本番美少女」プラス「巨乳」の「何でもコイ」のユーティリティ・プレイヤー!

 素顔は本当に『もしかしたらアイドル』という彼女も初めての主演映画ではすごいノリの良さで、こんな女の子がなんでココマデという激しいカラミ、乳線が切れるんじゃないかと思う程の強力パイズリ攻撃、並の男じゃ相手にならない吸淫ギヤル!もう、「巨乳は飽きた」とはいわせません。

 そしてもう一つの話題は、「白衣監禁」「花と蛇 飼育篇」等のロマンポルノに主演したベテラン「小川美耶子」が円熟味を増しフレッシュギャル五島めぐとの火花散る女の味比べ、これはもう見逃せません、がまんできません!

 監督にはこれがデビュー作になる期待の新人光石冨士朗、彼の若い演出力で「五島めぐ」がAVでは見られないFカップ快感ボディーの肢体を巨大スクリーンで惜しげもなく見せてくれます、お楽しみに!

◆ストーリー◆

 今や押しも押されぬ渋谷のトップとなったホテトル嬢の麻子「五島めぐみ」。彼女を乗せた事が今夜もとあるマンション前に止まる。ハンドルを握っているのは麻子の共同経営者でオカマの五郎「徳井優」である。息の合った二人の商売が始まる。

 今夜の客は葬儀屋の社長の加藤。麻子は幼な妻を演じて加藤からたくみに金をまきあげる。

 しかし、そんな麻子にも隠された過去があった。ヤクザ風の男を客にとった時にレイプされ、その一部始終を裏ビデオに撮られたのである。

 やがて、その裏ビデオは警察の風紀課の目につくところとなった。警察署内で麻子の裏ビデオに再三チェックを入れる風紀課の刑事織田「坂手洋二」。しかし、彼の表情にはどこかかげりが…。

 織田は家に帰ると妻の真由美「小川美耶子」にさりげなく彼女の妹の近況を尋ねる。ぎこちない織田の態度を不思議に思う真由美。

 その晩、織田は真由美の身体を激しく求めるまるで何かを打ち消すかのように。真由美はそんな織田を増々不思議がる。

 真由美に問いただされた織田の口から、裏ビデオのガサ入れのこと、その中の一人の少女が気になったこと、そして「あの頃のお前を思い出したよ」という言葉が麻子は真由美の実の妹であり、真由美もまたかつてはトップのホテトル嬢だったという過去とその後、真由美はホテトル嬢から足を洗い風紀課の刑事織田と結婚して幸せな生活を送っているという現在が交錯する。

 真由美は麻子を連れ戻そうと、単身麻子探しの旅に出るのであった。

 真由美が最初に訪れたのはかつて働いていたバーである。そこにはかつての真由美のヒモ立花「佐野和宏」の姿が。そこで真由美は麻子の現況を聞く。驚く真由美に立花の身体が重なる。はじめは抵抗するものの、やがて真由美は立花を受け入れてゆくのだった。かつての二人がそうであったように。

 翌朝、いつもの様に麻子と五郎が客の品定めをしていると、目印のバラの花を持った男たちの中に真由美の姿が!呆然とする麻子の事に駆け込む真由美。

 ひさし振りに再会した姉妹の間をぎこちない空気が流れる。麻子は真由美もまたかつてレイプされているところを裏ビデオに撮られていたことを平然と話す。そんな麻子に、真由美は警察が目をつけていることを打ち明ける。と、突然車の前に現れる織田の姿。麻子に手を伸ばす織田。逃げる麻子。全てうまくいくと思った矢先に現れた織田の頬に真由美の平手が飛ぶ。そして駈け去ってゆく真由美。

 走る真由美の目に五郎の車が急停車する。慌てふためく五郎をよそに真由美はサッサと車に乗り込む。

 「どこ行くの?」という五郎の問いに「麻子のところよ」という真由美のき然とした声。

 麻子はトラックの荷台に乗って生れ故郷へと向かっていた。ウエスタンかぶれの運チャンのやさしさに触れ、母親の墓を訪れ、幼い頃から世話になっている飲み屋のママ「藤ひろ子」と会い、麻子の心もなごんでくる。

 そして、その同じ道をたどる真由美がいた。昔の恋人友成「伊藤猛」は、かつて真由美と同じ仕事仲間だった真樹「中田礼美」と暮らしていた。真樹の皮肉な言葉にも、真由美の心は動じず、むしろかつての知り合いの幸せな姿を喜ぶくらいであった。

 真由美は麻子を追ううち自らの過去をたどっていたのだ。その行為の中で彼女の心は純粋さを取り戻し始めていた。

 そんな純粋さを持った真由美と麻子が田舎の河原で出会う。二人は始めこそ互いに強がっているがやがて、子供のようにはしゃぎ始めるのであった。

 昔暮らした家で麻子と真由美は裸になって抱き合う。これまでの空白をうずめるように無言で…。 

 そして朝が来た。真由美の顔は晴れ晴れとしている。五郎に麻子の居場所を教えると、その場を立ち去る真由美。彼女を手助けするように走ってくる気のいいウエスタンかぶれの運チャンのトラック。真由美は荷台に飛び乗り、砂ボコリをまき上げ、織田のもとへと帰るのであった。

 一人眠っている麻子のもとに現れる五郎。そこにいるのは、女とオカマ、ホテトル嬢と共同経営者という二人ではなく、ただ純粋に愛し合う男と女がいた。激しく交わり合う麻子と五郎。やがて果てた二人の手はしっかりと握られていた。

 しかし帰りの道すがら、麻子は早速商売開始と言わんばかりに米軍基地フェンスによじ登ると、声高らかに「ヘィ、ヤンキー!ファツキン・カンパニー!」と叫ぶのだった。因り顔の五郎をよそに、麻子の顔はかつてない程にすがすがしい。