飢えた嫁 義理の父と

2010年公開

◆スタッフ◆

製作:キティスタジオ/提供:Xces Film/監督・脚本:野上正義 2003年『義父の指あそび 抜かないで』より/撮影:中本憲政/編集:田中修/録音:シネキャビン/助監督:城定秀夫/スチール:津田一郎/現像:東映ラボ・テック

◆キャスト◆

斉藤智子:桐島秋子/山本道子:水原香菜恵/斉藤八千代:橘裕子/斉藤倉蔵:野上正義/斉藤慎一:牧村耕次/山本礼二:津田好治

◆解説◆

 同居の嫁さんに聞きました!

『義父にやめて欲しい事は?』

 メイド扱い。介護の強要。勝手に部屋に入ってくる事。さらに、こんなに恐ろしい意見も「私の近くに存在する事!『義父との関係は?』

 干渉から逃れる。必要以上の会話をしない。一見平和、水面下冷戦の仮面家族。本気で相手をしない。

 と、同居のお父様達が聞いたら、そのまま倒れてしまいそうな、笑顔で答える鬼嫁の本音。大体どこの同居家族も、悲しい事に、現実は上手くいかないのが一般的。尻を撫でる、風呂を覗くなどのセクハラ行為は、問題外と言うことだ。

 しかし、ここの家族のこの嫁は一味違う!老後の人生をバラ色に変えてくれる、夢のような嫁だった。ボランティア精神が強いのか、本気でホレてしまったのか?熟練技の義父のテクニックにとろけてしまった!そんな嫁を演じる主演、ムッチリした体が熟年ウケする桐島秋子。そして、精力絶倫義父を演じる野上正義監督。誰もがうらやむ、破廉恥同居家族。お楽しみに!!

◆ストーリー◆

 3年前に、妻八千代に先立たれて一人身となった佐藤倉蔵(65)は、15年程前東京郊外に建てた一戸建てに、いま息子夫婦の慎一と、その妻智子(32)と一緒に暮らしている。とはいっても息子夫婦は共働きで、ウイークディの昼間は大抵倉蔵一人の生活である。

 そんなある日の母八千代の3回忌の法要を済ませ、家族の和やかなだんらん。倉蔵と、慎一、智子。それにすでに嫁いでいる娘夫婦の道子(33)と、山本礼二(35)。「これで一段落しましたねお義父さん。そろそろ再婚なんか考えてみませんか」娘婿の山本の冗談とも本音ともつかぬ会話に、笑顔で答える倉蔵「そうだな、考えてみるか。出来るだけ若い人が良いな」

 妹夫婦も帰り、慎一と、智子は布団に入る。昼間の義父に対する再婚話を快く思ってい智子は、慎一に求められながらも、義父の事を考えていた。実後、なかなか寝付けない智子が、倉蔵の寝室を覗くと、一人、八千代の遺影に向かい、オナニーをしている。倉蔵は、八千代との激しいセックスを思い出しながら、オナニーをしていたのだ。その様子を襖の陰から覗いていた智子の手は、自分の股間を刺激し、倉蔵と呼吸を合わせるように絶頂を迎えた。「うっ」と、声を上げる。と、倉蔵が襖を開け、具合が悪いという智子を気遣う。

 次の朝。寝室から声が聞こえたけど、誰か来ていたのかと、倉蔵に聞く慎一。一瞬ギクリとする倉蔵に対し、智子が慌ててホローを入れる。「私が、お手洗いに行った時に、お義父様と鉢合わせして…。」そう言う智子の顔を見る倉蔵。智子は、先に慎一を送り出すと、一通りの家事を済ませ、出社していった。一人になった倉蔵は、智子に洗濯物として出せなかった、染みのついた自分のパンツを洗濯する。

 夜遅く慎一が帰宅すると、今日の会議での出来事を報告する。慎一に北海道支社に支社長として赴任という正式な社命が下りたのだ。

 明日出発という夜、慎一の妹夫婦も加わって、家族だけの送別会が催された。「北海道で、落ち着いたら呼び寄せる」と言う慎一の提案に、皆が賛成するが「仕事もあるし、お義父さん一人残しては行けない」という智子の言葉に、慎一も仕方なく同意した。妹夫婦は実家に泊まり「父や兄夫婦の聞こえる場所でセックスするのはいやだ」と拒む道代を、酒の勢いもあって無理矢理犯す礼二。

 慎一と智子も最後の夜を、惜しむように静かな営みを行なっていた。

 翌朝、慎一は一人北海道に旅立っていった。道代夫婦も帰って、義父と嫁の二人だけになると、何ともいえない白々とした空気が、がらんとした家の中を、支配した。「まあ、暫くは寂しい思いもするだろうが…」義父は誰に言うともなくつぶやく。「たまには実家のお母さんの顔を見に行ってあげるのも…まあ、気ままに過すといい」義父のやさしさに、ホッと胸をなでおろす智子であった。

 ある日、智子はかなり夜遅くに帰宅した。「会社の部長に誘われた」といって、ろれつも回らないし、一人での歩行も侭ならないほどしたたかに酔っていた。かいがいしく世話をする倉蔵に、智子は感謝した。「お義父さん、キスして…!」と言いながら、義父にしがみついた。そして…この日義父と息子の嫁は、絶対に越えてはならない一線を越えてしまった。初めて女の喜びを知った智子は、その日から、義父の部屋で布団を共にするようになった。息子への、意識に煩悶しながらも、嫁をかき抱く義父…。風呂に入り、楽しそうに家事をする二人。

 そんなある晩、一本の電話が入った。慎一の会社からであった。「歓迎を兼ねた、北海道支社の釣り大会で、慎一の乗ったボートが転覆し乗っていた4人の内3人が行方不明。慎一はかろうじて一命は取り留め病院に搬ばれたが、意識不明の重態」という信じられない内容であった。倉蔵は呆然と立ち尽くした。「なんということだ!」一緒に北海道へ行こう、という義父の提案に嫁は躊躇した。義父と、ただならぬ関係になってしまった今、おめおめと意識のない亭主を見舞う気持ちにはなれない…というのが智子の思いであった。「本当は、ワシよりも智子さんが行ってやった方が…」その晩、倉蔵は、八千代の夢を見た「慎一が、大変な目に遭いましたのよ。私の傍に来たのですが、私が追い返したのよ」「母さんがついていながら、何でそんな恐ろしい目に遭わせたんだ」

 夏も終わりに近づいて倉蔵の家は、久しぶりに華やいだ雰囲気に包まれていた。慎一が帰ってくるというので、妹夫婦が来ていたからか?「お父さん、なんだか若返ったみたい」などという道代の問いかけに「ああ、兄ちゃんがあんな事になってしまったからな、俺ももうひと踏ん張りしなくちゃ」と答える倉蔵であった。

 やがて、車椅子に乗った慎一が若い社員に送られて帰ってきた。下半身麻痺の姿で戻ってきたのだ。「時間を教えてくれたら、空港まで迎えに行ったのに」と父「いや、会社の若い連中がずっと付き添ってくれたから」明るく話す慎一の姿を、何気ないそぶりで迎える、義父と嫁。

 北海道赴任のときと同じように、家族だけのウェルカムパーティ…。妹夫婦は、いつものように明るく振舞ったが、義父も嫁もそして慎一もそれぞれの思いに沈んでいた。

 その夜、妹夫婦は相変わらずの激しいSEXに浸っていた。下半身不随の慎一をべットに寝かせ、自分もその傍に横たわる智子。倉蔵も、久しぶりの一人寝でなかなか寝付けないでいた。すると、すーっと襖が静かに開いた。智子であった。「帰ってきた夜ぐらい、傍に居てやってくれ」いやいやをするように頭を振り、義父の唇を塞ぐ智子。慎一はベットの上でふっと目を覚ました。智子、義父の股間に手を伸ばし、フェラチオから騎上位へと進み息を殺しながらのセックスが始まった。何時の間に、どうやって来たのか襖の前に慎一が居る。襖越しに聞こえてくる智子の、密かな喘ぎ声。慎一はおそるおそる襖を開けた。中で展開されている父親と女房のセックス。嫉妬に狂いそうな慎一の表情、手は麻痺している股間にあった。父と嫁のセックスは、終わりを迎えティッシュペーパーで、後始末をする嫁。とその時、襖越しに慎一の声「ああっ!!」あわてて、襖を開ける智子。すると、泣きながら慎一が智子にしがみついてきた。その、光景を見せられた慎一の股間は、見事に復活したのだ。

 あの日以来、息子夫婦は何も無かったように生活し、智子を連れて再び北海道に赴任していった。一人になった倉蔵は、まじめに再婚を考えるのであった。