佐倉萌インタビュー『アンニュイでコケティッシュ ・佐倉萌のマルチな魅力』第6回

スキャン 1.jpg「愛くるしい瞳と、巨乳のミスマッチが男の下半身を奮い立たせる!」。エクセス作品『人妻淫乱恥態 義母・未亡人・不倫妻』の2010年改題公開時にエクセスのサイトに掲載された佐倉萌の宣伝文である。佐倉萌は、その“アンニュイでコケティッシュ”な魅力で長年、ピンク映画ファンを文字通り奮い立たせてきたが、一方、映画デビュー作『雷魚』の瀬々敬久監督をはじめ、黒沢清監督、渡邊孝義監督、クロード・ガニオン監督など作家性の強い監督の作品にも出演し、映画界に異彩を放っている。今回は、そんな佐倉萌にじっくりと話を聞き、その魅力の一端を解き明かしたい。   

インタビュアー 工藤雅典


第6回『渾身の単独監督2作品!!』

【1.初めての単独監督作品】 

工藤:単独で監督をやるのは初めてになると思うんだけど、『いじめる熟女たち 淫乱調教』(2002年5月31日公開、監督・脚本 佐倉萌)について。この映画を監督する経緯は?   

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 『いじめる熟女たち 淫乱調教』ポスター
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佐倉:これはエクセスさんから、「女性が見て、すっきりする映画を」というオファーがあって。

工藤:エクセスから発注の企画だったんだね。これは、脚本も書いてるよね。

佐倉:そうです。

工藤:脚本完成までに、かなり時間がかかったんじゃない?

佐倉:いえ、そんなでも無いと思いますけど。ただ、この作品に入る直前まで、キャスティングプロデューサーをVシネとかでやってたんで、そっちを手伝いながら、現場の片隅で脚本を書くっていうのをやっていました。

工藤:ええっ!そうなんだ。かなり厳しい状況だったんだね。

佐倉:この映画の主演は、その時のVシネの監督の奥さんが元女優の鷲亮子さんだったので、ぜひ使って欲しいとプッシュされて。割と大人し目の方でした。それで、2番手の翔見磨子さんは講和さんの押しで。

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 鷲亮子 『いじめる熟女たち 淫乱調教』より

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 翔見磨子

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佐倉:この作品は珍しく女性が4人出演するんですけど、後の風間今日子さんと鈴木敦子さんは、私がもう超お気に入り女優だったんで、お願いして。

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 風間今日子

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 鈴木敦子

工藤:いろいろなタイプの女優さんがそろったね。

佐倉:そうですね。

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 『いじめる熟女たち 淫乱調教』より

工藤:風間今日子さんとは仲良しだったの?

佐倉:仲良かったですね。風間さんの役は、ほぼ当書き状態で書いていました。

工藤:ああ、そうなの。

佐倉:当時風間さんが、2行以上の台詞があると“切れる”と言われていたんで(笑)。風間さん用の台詞を書いて。

工藤:短い台詞をポンポン入れるみたいな感じかな(笑)。

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 風間今日子

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 風間今日子

佐倉:でも、風間さんは、一時期、ピンク映画の象徴的女優でしたよね。

工藤:そうだね、本当にたくさんの作品に出てたよね。女優デビューは、風間さんの方が先輩?

佐倉:同じ年ですね。(※風間今日子のVシネデビューは、『雷魚』公開と同年の『飼育2』監督 ・脚本 内藤忠司)私が『雷魚』の次に出たVシネ(『人妻玲子 調教の軌跡3』)で共演しました。風間さんが主演で、2番手が佐々木基子さんで、男性は、森羅万象さんが出てたかな。そこがスタートという感じで。

工藤:じゃあ、Vシネの人脈という事もあるんだね。

佐倉:はい、そこから、また色々な現場で。まあ、風間さんとは現場以外でも飲みに行ったりしてましたね。

工藤:女優どうしでは、飲みながらどんな話をするの?

佐倉:いやあ、世間話ですよ(笑)。

工藤:世間話なの?

佐倉:当時新宿3丁目にあるパチンコ屋さんに行く事があったんですけど、ふと横の方を見ると風間さんがいたり(笑)、そんな事もありましたけど。

工藤:当時は20代だよね。

佐倉:うーん、ですね。でも、『いじめる熟女たち~』から、少ししてから引退なさったので…。

工藤:引退は、残念だったよね。

佐倉:その時は、「ああ、こういう身の振り方もあるんだ」と思って。

工藤:すっぱり、女優を辞めちゃったのかな?

佐倉:ですね。

工藤:他の女優さんに関しては?

佐倉:4番手の鈴木敦子さんは、出演の前に園子温監督の『うつしみ』(公開 1999年)に出ているのを見て、「面白い子だなあ」と思って、それがきっかけで出演してもらったんです。これが終わって、私が緊縛の有末剛さんのプロデュースの舞台の演出をしたんですけど、その時にも絶対出て欲しいと思って。

工藤:ほう。

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 鈴木敦子

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 鈴木敦子

佐倉:彼女は、今、育児中なんですけど独特なんですよね、世界観が。凄く好きな女優さんです。

工藤:この映画は、浮気している旦那さんに復讐する話だよね。

佐倉:そうですね。相手役の男優さんは、二人ともピンク映画が初めてだったんです。

工藤:ああ、そうなんだ。

佐倉:今でも、ちよっとだけ心が痛い事があって、私は自分の演出にそって、二人に一切余計な芝居をさせなかったんですよ。

工藤:ええっ!

佐倉:一人の方はお笑いもやってた方で、自分で何かを仕掛けたいというタイプの人だったんですけど、止めてくださいと。

工藤:そうなの!!

佐倉:当時は、まだ“遊び心”が無かったんで(笑)。

工藤:そうなんだ。思ってたのと違う事をやられると…。

佐倉:思ってたのと違う事をやられると、ムカつく時期だったんです。

工藤:監督するに当たって、だれか影響を受けた人はいますか?

佐倉:この頃って、たぶんウオン・カーウアイ(監督 1958~)ですね。

工藤:ああ、ウオン・カーウアイね。私も『欲望の翼』(1990年公開)は、大好きだったよ。日活時代のVシネでは、16ミリフィルムだったんで、クリストファー・ドイル(撮影監督)みたいなスローモーション撮影を真似たりしたね(笑)。

佐倉:この頃って、凄く、大人気の頃じゃないですか。後は、誰だろう?全部作り物の、がっちりしたセリフ劇と言うよりも、ちょっとドキュメンタリーが混じり合っているような、作り方に憧れていた時期がありましたね。例えば、洗濯機が回っている寄りでも良いんですけど、自分だけが意味を知っているモチーフを撮ったりとか、そういう事をしてましたね。

工藤:なるほど。

佐倉:翔見さんのカラミで、畳の部屋で撮ったシーンは、お気に入りだったかな。男性と女性が対等にセックスしてるのを撮りたくて。

工藤:ああ、なるほどね。

佐倉:(セックスを)シテもらってるんじゃなくて。

工藤:浜野佐知監督に前回インタビューしたんだけど、浜野さんは、「女性が自ら欲してセックスをする」という事を描きたいと言ってたけどね。

佐倉:私もそうですね。

工藤:女性が選び取ってセックスをするという。

佐倉:選ぶのは自分だって事ですね。例えば凌辱されたりするのも、自分が選んで、自分が凌辱してもらいたくて、やってもらっているという描き方だったら良いと思います。

工藤:男の都合に女が従う、という事ではないという事だね。

佐倉:この映画も、浮気している夫たちを懲らしめて、妻たちそれぞれが自立していくという話なんですけど。

工藤:この映画を見た男性たちの反応はどうだった?

佐倉:うーん。あまり、直接には聞いてないですけど…。(男性には)爽快さは残らないですよね。

工藤:そうかな?罰せられて心が救われる事もあるかも(笑)。男性の反応はともかく、女性にとって爽快なのは確かだね。

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 『いじめる熟女たち 淫乱調教』より

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 『いじめる熟女たち 淫乱調教』より

佐倉:何か(男性に対して)嫌な事があったの?とか言われました(笑)。

工藤:男に対する復讐だものね。この作品に関しては、まだやり残した事があるって感じなの?

佐倉:そうですね。ちょっと、消化不良を起こした所はありますよね。実は、カラミのシーンとかも、もっと迫った撮り方をしたかったんですけど、この時組んだカメラマンが割とソフトに撮られていて、もっとズバッと撮ってるのかなと思ったところが、割と綺麗なところで収まっているとか、そういうところ。「ああ、キレイに収まってる!」っていうのが。

工藤:もっとエグく撮って欲しかったって事?

佐倉:そう、そう。ですから、次の作品では、そこをバッチリ撮りました。

工藤:確かにねえ、次の作品の方がもっとエッチな感じがしますよ。

 

【2.大人の快楽の卒業論文】

工藤:それが、監督3作目になる、2002年12月27日公開の『貪る年増たち サセ頃・シ盛り・ゴザ掻き』だね。これも、凄い題名なんだけど、これも脚本からやってるんだね。

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 『貪る年増たち サセ頃・シ盛り・ゴザ掻き』ポスター
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佐倉:これは、発注なしに、やっぱり前作で消化不良を起こしたんで、絶対次を撮りたいといと思ったので。

工藤:前作の後、すぐに脚本を書いたの?

佐倉:すぐ書き始めました。そしてプロットにして「こんなのやりたいんです」って言って出したら…。

工藤:講和さんに?

佐倉:ええ。私は、20代、30代、40代の話で出したんですけど。「それなら、一つ上げて、30代、40代、50代の話にしてくれという事になったんです。

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 30代の女 松川怜未 『貪る年増たち サセ頃・シ盛り・ゴザ掻き』より

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 松川怜未と千葉誠樹

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 40代の女 佐々木基子

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 佐々木基子と森羅万象

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 50代の女 小川真実

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 小川真実

工藤:エクセスは熟女路線だったからね。新東宝や大蔵に比べて、熟女を狙うという事で特色を出そうとしてたよね。

佐倉:講和さんと会うたびに「素敵な熟女はいないか?いないか?」と聞かれたのを思い出します。これが、当時の台本ですけど…。

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 佐倉萌監督の台本

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工藤:凄いね、カット割りが細かく書き込んである。

佐倉:この映画は、直前に大蔵の国沢組で、カメラマンの長谷川卓也さんが撮ってた時で。長谷川さんと何本か仕事をしてる内に、監督の時はぜひ長谷川さんに撮ってもらいたいと思っていて、脚本が書き上がった時に、まず長谷川さんに読んでもらいました。講和さんに出す前です。これ撮りたいんだけどって言って。

工藤:じゃあ、カメラマンは指名したんだね。

佐倉:もう、カメラマンは長谷川さんでと。キャストが決まる前です。打ち合わせでは、カットとか画角とかに拘っていたんですけど、カメラは僕が回すから、とにかく役者を見ろと言われて。だから、本当に(芝居の)演出に徹しました。これは自分では出演してませんからね。まあ、2作目もそうですけど。

工藤:コンテを見るとカット割り、細かいね。カメラマンとは、コンテの打ち合わせはしたの?

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佐倉:しましたね。ロケハンをしながらとか。まあ、脚本を書く段階で、カメラがパンすると、何と何が映るとか、細かいディテールを凄く書いちゃったんで。

工藤:あまり細かく書かれると、カメラマンとしては困っちゃうよね(笑)。現場の状況で、なかなかシナリオ通りにはならない事も多いからね。

佐倉:あと、主演を決める時に、何人かマネージャーさんに会ったりしたんですけど、あまりにも細かくカラミのシーンの内容とかが書かれているので、うちの子にここまではさせられませんとか言って断られたりしましたね。

工藤:なるほどね、そうですか。確かにね、凄くエッチに撮れてるよね。

佐倉:これを書くちょっと前まで、私の快楽的な事の師匠的なおじさまがいたんです。その人に本当に色々な経験をさせていただいたんですけど、その人への卒業論文ですね、これは。この映画の中の森羅万象さんの役がまさにその人。

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 森羅万象

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 森羅万象と松川怜未

工藤:ああ、そうなんだ!!

佐倉:本当に、こういう人がいたんですよ。

工藤:そうですか、これはもう一回見なきゃいけないね。

佐倉:森羅さんの相棒的な役を谷畑聡さんにやってもらったんですけど、この役回りの人も実際にいたんです。今で言う、サオ師的な人ですかね。

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 谷畑聡と松川怜未

工藤:サオ師ねえ。

佐倉:サオ師です(笑)。昔の言葉ですよね。今はそんな風に言わないですよね。この作品は、前作で出てもらえなかった佐々木基子さんにどうしても出てもらいたくって。

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 佐々木基子と森羅万象

工藤:佐々木基子さんは、さすがにベテランの存在感あるね。主演の松川怜未さんはどういう人なの?

佐倉:AVの人で、ピンクにはこれ一本しか出てないんじゃないでしょうか?

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 佐々木基子、森羅万象、松川怜未

工藤:そうなの。でも、中々魅力的な女優さんでしたよね。

佐倉:そうですね。ちょっとアンニュイな感じというか。

工藤:これ一本なら、貴重だね。

佐倉:あとは、ハプニングバーで、エキストラ総出で絡んでるシーンがあるんですけど、それには風間今日子ちゃんとか色んな人に応援で来てもらって、一斉に絡んでいただいて(笑)。

工藤:豪華だねえ!!

佐倉:豪華ですよ。本当に。ピンクでこれだけ大勢が一度に出るって中々無いですよね。

工藤:ピンク映画の場合、結局人件費の割合が大きいから、キャストのギャラはでかいよね。身も蓋も無い話だけど、出来るだけ出る人数を減らそうとするからね。これも3日撮り?

佐倉:3日撮りですね。朝まで撮ってましたね。チーフ助監督が竹洞君なんですけど、静かに、今何時です、このシーンはあと何分で、シャワーシーンは何分で、あとフィルムはこのくらいとか。何とかしてくださいよ!と騒ぐわけではなく、静かにボソッとつぶやくみたいな(笑)。

工藤:ニコニコしながら見守ってるって言うような感じなんだろうね(笑)。竹洞君も良い監督になったよね。今や売れっ子だもの。

佐倉:良い監督になりましたよね。本当にね。一昨年かな、久しぶりの竹洞組に出ましたけど、3泊4日かな、伊豆長岡ロケでした。私は娘を連れて行ったんですけど、竹洞君は、自分もお子さんがいるから、子供の扱い方が凄く上手いんですよ。それと、助監督経験も豊富だからか、女優の扱いが凄く上手くて、それぞれの女優のキャラクターに合わせての演技指導が、凄く上手くてびっくりしました。

工藤:助監督の時から知ってるから、何時までも若く感じるけど、もうベテラン監督だものね。

佐倉:この作品は、仕上げも全部やったんですけど、街中でかかってるピアノの音とかは、私が他の録音スタジオで弾いたのを中村さん(録音技師)に録りに来てもらったりとか。

工藤:それは、効果音?音楽?

佐倉:音楽ですね。

工藤:じゃあ、この作品に関しては満足いくものが撮れた?

佐倉:はい。でもこの後が撮れなくて(笑)。だけど、この作品は毎年、どこかでかかるんですよ。

工藤:うん、これは名作と言えるんじゃないかな。

佐倉:これを超える脚本を書けないと撮れないなと思って。荒木太郎監督に、下手でも良いから10本までは、自分で脚本を書いた方が良いと言われて。まだ、全然10本もいってないんで。

工藤:撮れてないけど、脚本の仕事はしたんだよね?

佐倉:この後、国沢組とCSのアダルトチャンネルのオムニバスの短いのを2本書きました。それは、監督もやってます。

工藤:あっ、監督もやってるんだね。

佐倉:はい、やってますね。

工藤:それ以来の監督作品になるのかな?今ちょうど、自主映画を撮り終えたんだよね?

佐倉:今、仕上げで、音入れしてます。

工藤:この映画を撮り終えた後、監督を続けたいという気持ちはあったの?

佐倉:もちろん!もう、ずっとありました。でも、この作品で一旦満足し過ぎちゃって。後、カメラの長谷川さんが病気をされて故郷に帰られちゃったので、「ああ、もう長谷川さんと仕事ができないんだ」と思うと、気持が上がらなかったですね。

工藤:なるほど、そういう事だったんだね。


次回の最終回『第7回 帰れる場所』では、監督を経験して、一旦燃え尽きたようにピンク映画を離れた佐倉萌が、一般作への出演を経て出産を経験し、ピンク映画に帰還するまでの感動秘話が語られます。乞うご期待!!

佐倉萌さんの最新情報です。ラピュタ阿佐ヶ谷で10月4日から始まっている特集上映「アウトサイダーのまなざし ~国映/新東宝ピンク映画60周年記念特別上映会~vol.2」で、佐倉萌さんの出演作『エクスタシードライバー』(監督 新里猛作)が上映されます。11月27日から12月1日まで連日21時スタート。ぜひ劇場へ!!