人妻セカンドバージン 私を襲ってください

2013年公開

◆スタッフ◆

製作…………………Lenny

提供…………XcesFilm

監督・脚本……………城定秀夫

撮影・照明……………田宮健彦

編集……………酒井正次

助監督……………伊藤一平

スチール……………本田あきら

録音……………シネキャビン

現像……………東映ラボテック

◆キャスト◆

望月麻子…………七海なな

アミ…………仁科百華

ユキ…………さくら悠

女子高生…………辺見麻衣

宮守潤二…………吉岡睦雄

望月高志…………河野智典

タケル……………中村英児

ケンジ……………宮城翔悟

警官……………麻木貴仁

運転手……………小塚太一

◆解説◆

今回の新作は人妻が襲われた男に恋をするお話。一見、襲われたのになぜ?って云う疑問がわいてくるが、それは観てのお楽しみです。

主演は七海なな。河合塾イメージガールを務めるなどタレントとして活動していたが、2007年5月雑誌『Bejean』でヌードグラビアを初掲載。その後、2007年10月『大人になんかならないで』でアリスJAPAN専属女優としてAVデビュー。その後「エスワン」へ大型移籍(2010年7月-2011年12月)専属。惜しまれつつAV引退。5年間のAV活動中、売上は常に好調で「延長延長」で毎月リリース。現在も復帰の声が絶えない伝説的女優が遂にエクセスのスクリーに蘇る!

監督は城定秀夫がお贈り致します。

人妻のムンムンとした熱気が伝わってくる今回の作品『人妻セカンドバージン私を襲って下さい』を、お楽しみ下さい

◆ストーリー◆

郊外の古い一軒家で夫婦生活を営む麻子と高志。看護婦だった麻子は病院の出入り業者である高志と3年前に知り合い、結婚、仕事をやめて家庭に入った。初めの頃こそそれなりに幸せな夫婦生活だったが、蜜月は長くは続かなかった。原因の一つは麻子の不妊症にあった。それを知ってから今まで優しかった高志の態度は急に冷たいものになっていったのだった。麻子の大人しい性格も高志にとってはつまらなく飽き足りないものであった。高志は浮気をしている。朝帰りの日、背広からは嗅ぎ慣れない香水の匂いがしたし、ポケットからホテルのライターが出てきた事もあるし、パソコンの履歴に不倫旅行の痕跡もあった。しかし、麻子はその事で高志を責める事をしなかった。こんな風になってしまったのは自分の責任でもある気もするし、何より麻子自身がもうあまり高志に興味を持っていなかった。離婚を考えた事もなくはないが、高志は社会的な体裁を考え、それを望んでいなかったし、麻子も離婚に伴う諸々の煩わしさを思うと、今のままの方が楽な気もしていた。二人は、一緒に暮らしながらも体はもとより今や会話すらまともに交わしていなかった。

麻子は毎朝、高志を送り出し、掃除、洗濯をし買い物に出かけた。すれ違った近所の高校生『ケンジ』が声を掛けて来た。「おはようございます」「あ、おはよう」麻子はこの少年を少なからず男として意識していたが、ケンジは笑顔で掛けてゆくと待っていた同級生の女の子と手をつなぎ去って行った。「ねえ、誰、あの女の人?」「ん?近所のおばちゃん」麻子はもう一生男に相手にされないのかもしれない気がしていた。

そんな麻子には密かな楽しみがあった。買い物帰りの麻子が近所の廃工場を通りかかると、見慣れた原付が止まっている。麻子は知っていた、この廃工場の一角で毎日のようにセックスをしているヤンキーカップル(アミとタケル)がいる事を。アミとタケルは違法幻覚剤でキメテるらしく、笑い転げながら裸で抱き合っていた。麻子は若い二人の激しいセックスを物陰から覗きながら自慰行為に耽った。これが麻子の唯一の楽しみだった。

その夜は高志が家にいなかった。仕事と言っていたが、本当はユキという若い受付嬢との不倫だという事は麻子には分かっていた。高志も、今や不倫を隠す努力をろくにしていなかった。ラブホテルのベッドの上、酔った高志は散々麻子の悪口をユキに言い、その若い肌に溺れた。

その頃、麻子も久しぶりにビールを飲みうたかたの解放感を満喫していた。

したたか酔った麻子は庭からの物音を聞く。庭に出ると草陰から出てくる作業服の若い男、潤二。潤二は血まみれの小刀を握り服も返り血で真っ赤であった。

潤二は驚く麻子に刃物を突きつけ、部屋に侵入する。外からはパトカーのサイレンの音がけたたましく鳴っている。潤二は逃走中の指名手配犯だった。

しばらくしてようやく落ち着きを取り戻した潤二は空腹を覚える。潤二は麻子を脅して食事を作らせた。それを貪る様に食べる潤二を見て何だか惨めに思えてくる麻子は彼が足を怪我している事に気づく。逃げているときに鉄杭か何かに引っ掛けたらしかった。かつて看護婦だった麻子は潤二の足の手当てをした。腹が満たされて今度は性欲が沸いてきた潤二はそんな麻子を押し倒した。初めこそ抵抗していた麻子だったが、やがて潤二にされるままに犯された。麻子にとってそれは久しぶりに味わう悦楽の時であった。

朝、いつの間にか寝てしまっていた二人はチェーンの掛かった玄関のノブをガチャガチャ回す音で目を覚ました。夫の高志が帰ってきたらしい。慌てる潤二は麻子を刃物で脅し、屋根裏の物置に隠れた。麻子は何事もなかった様に夫を迎い入れた。

訝る高志に言いつくろい、夫婦はいつもと変わらぬ朝食を食べた。ニュースでは指名手配中の潤二の事件が報じられていた。潤二は工員で上司の嫌味にかっときて刺してしまったらしかった。上司は意識不明の重体で現在入院中とのことだった。

夫婦が冷めきっているのは明らかで、それを屋根裏から覗き見る潤二は麻子に憐憫の思いを抱いた。夫は着替えると再び仕事へと出かけていったのち、麻子は潤二を屋根裏から出した。潤二は相変わらず麻子に小刀を突きつけていたが、麻子には通報する気がないように見えた。潤二は、麻子の体に触れた。麻子は嫌がらなかった。二人は再び体を交わした。

こうして夫婦と潤二の同棲生活が始まった。

夫が家にいる時は潤二を屋根裏に隠し、何事もなかったように偽りの夫婦生活を続け、夫が出かけると二人はお互いの体を貪りあった。麻子は潤二に溺れていった。

しかし、立場が逆転したように潤二に依存し始める麻子と反比例して潤二の気持ちは冷めていっていた。麻子が買い物に行って誰もいない家のベランダで煙草を吸いながら潤二はこんな生活がいつまでも続くのかと思うと暗澹たる気持ちになっていた…。